ワイルド・スピード EURO MISSION

 

「ワイルド・スピード EURO MISSION」( - ユーロ・ミッション、原題: Fast & Furious 6、別題: Furious Six)は、2013年公開のアメリカ合衆国のカーアクション映画。ワイルド・スピードシリーズ第6作。

 

時系列では、第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)は本作と次作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)の間の出来事を描いており、本作のミッドクレジットシーン及び『SKY MISSION』冒頭シーンにて『X3 TOKYO DRIFT』のシーンが別視点で描かれる。

 

ストーリー


映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』予告編

 

ドミニクは元警察官である新たな恋人エレナ(MEGAMAX参照)と、ブライアンは妻ミアとの間に生まれた息子ジャックと共に、自らで大金、自由を手に入れ、それぞれ静かな生活を送っていた。

 

そんなある日、モスクワにて軍隊が襲撃され、何億円もの価値をもつチップを奪われる事件が発生する。
元英国特殊部隊のオーウェン・ショウ率いるヨーロッパを拠点に大きな犯行を繰り返す国際的犯罪組織が関わっており、かねてより追跡していたFBI特別捜査官ホブスは、組織壊滅の協力を要請するため、ドミニクを訪ねる。協力を渋るドミニクだったがホブスに手渡された捜査資料を読み驚く。
そこには死んだはずのドミニクのかつてのファミリー・恋人であるレティの写真があった。

 

ドミニクは真相を確かめるため、そして自分らのこれまでの罪を帳消しにする事を条件にホブスへの協力を了承。
ブライアンなどの凄腕ドライバーを始め、かねてより共にヤマをこなしてきたメカニック達を招集し、イギリスを拠点に活動を始める。

 

程なくロンドンにてショウ一味のアジトを突き止め、インターポールが逮捕に踏み切るが、動きを事前に察知していたショウはアジトを爆破して逃走。すぐさま追跡を開始するドミニクたちだったが、組織によるハイテク機械、さらには見たこともない改造車に翻弄されあえなく取り逃がしてしまう。
追跡のさなか、ドミニクは組織のものと思しき一台の車と遭遇。
レティが運転していると察したドミニクは、激しいカーチェイスの末追い詰める。自分の名前を呼ぶドミニクに対しレティは躊躇なく発砲、ドミニクが負傷した隙に逃亡してしまう。
彼女は本当にドミニクの知っているレティなのか、アメリカの刑務所に収監されているはずの麻薬王ブラガの影もちらつく中、ドミニクたちは再び追跡を開始する。

 

情報収集を続ける一方、ブラガに近づくためにブライアンは『囚人』としてアメリカに戻り、ブラガが収監されている刑務所に入る。
ブライアンの情報がブラガ側に把握されていたため、ブラガとその手下達にブライアンは襲撃されるが、反撃してブラガから情報を引き出す事に成功する。
ロンドンに残っていたホブスやドミニク達は監視カメラ映像や車の製造者からショウに近づける情報を分析。
ショウに特殊なレース・カーを売った男を突き止め、ジゼルら4人が向かうが、レティを含むショウの部下が襲撃してくる。
4人は反撃し追跡するがレティと男1人は逃がしてしまう。
レティはアジトへと戻り、同行した2人が死んだ事を告げてもショウは「ミスをして残念だな」と言うだけで仲間の死を悼みはしない。
「私が死んでも同じなの?」と怒るレティに「君は別だ。記憶を失っている分、君はピュアだ」と応えるショウ。
レティは記憶喪失になり、ショウに利用されていた。

 

ショウの目的は盗んだ軍事部品を集め「ナイトシェード」と呼ばれる軍の通信網を24時間遮断する特殊装置を作り出すことであり、国家の存亡を阻止すべく、合流したブライアンとドミニク一同は最後の部品があるスペインのNATO基地へと向かう。
軍隊は輸送隊に別の保管場所の移動を命じるも、ショウ一味に襲撃され、輸送トラックに積み込まれていた戦車を解き放ち、ハイウェイで戦闘を繰り広げる。
ドミニクらの活躍によりレティを取り戻しショウ一味を拘束したものの、予め手を打っていたショウはミアを人質にとり、引き換えに自身の解放と最後の部品の受け渡しを要求して逃走。ミアの救出と軍事部品の奪還を果たすべく、輸送機で逃亡を図るショウ一味を追跡する。